玄天黄地

学生時代、箸にも棒にも掛からなかったアホの子が、やっと普通のアホになれるか?

あべしっ!

 古い間投詞で恐縮である。


 昔も今も大言壮語を吐く者は多いが、昔は大口を叩いても実績が追いつくように必死で頑張った者が多かったと思う。最近、後輩筋の数名が、ちょっとした壁に当たって大きく凹んでいると聞く。口の悪い私に言わせると、「それのどこが壁なのかな?」なのだが、自分も10年前は垣根が巨大な壁に見えたから、心情的には理解できなくもない。ただ、それでも他人を攻撃する時の威勢の良さと、守りに回った時の弱さに落差がありすぎる。おまけに「メンタル的に病んでいる」と言いながら医者には掛かろうとしない。

 私はキツイ性格なので、病気を称しつつ医者に行かないような者は病人扱いしない。場合によっては「甘えるな」とさえ言うであろう。しかし、同僚によると「そういう病気」なのだとか。直属の部下ではないから叱らずにすむ(面倒を見ないですむ)が、絶対に自分の下には来て欲しくない人材である。


 もっと困るのが医者の対応である。利かないと分かっている薬を気休めに投与している例があるようだ。「本人の人格の問題であって、直らない」と言われて、寝込みたいのはこっちである。


 15年前に初めてBBSに参加した時、ごく僅かだが異常に攻撃的な書き込みをする者を見たことがあり、実生活でどういうコミュニケーションを取っているのだろうと不思議に思ったことがある。その後、2chでは攻撃的な書き込みが一般的だと知り、基本的に2chにはアクセスしないでいる。困った後輩筋は、単に、実生活で炎上しているだけのように見えてしまう。ネット人格とちがって、逃げられないから凹むんだよ。逃げ場のないところで炎上するような言動をとるのがそもそもおかしいと思うのだが、「ついうっかり」ネット人格をリアルで出してしまったのかな、とか想像する私である。