玄天黄地

学生時代、箸にも棒にも掛からなかったアホの子が、やっと普通のアホになれるか?

局面が落ち着いてくる

 以前、

> 仕掛けは成功したようだ。
> 将棋にたとえると、歩得くらいを期待していたところ、金得のわかれを得た、といったところか。

 と書いたが、結局、銀得くらいで落ち着いたようだ。もちろん、これで十分である。相手のあることだから、一方的な得などありえない。さて、これからは「少し有利な局面」をどうやって勝勢に持っていくか。気を抜くと、この程度の有利は直ぐに吹っ飛ぶのである。

 今朝のNHK杯戦、渡辺竜王の▽8七香、▽6九銀の2手で先手陣が崩れてしまった(その後も将棋は24手続くが)。あのように劇的に局面を好転させる手は自分には指せないし、仮に指せてもその後を確実に勝ちきるだけの精密な読みの力がない。だから、もう少し安全な道(その分リターンが低い)を行くしかない。
 まあ、ローリスクな道といえば経済学的には誉めてもらえないかも知れないが、工学的にはロバストな道とも言うので決して悪くはないのだった。