玄天黄地

学生時代、箸にも棒にも掛からなかったアホの子が、やっと普通のアホになれるか?

ミカンを植えた男

 その昔「ネギを植えた人」という物語を読んだことがあるが、現代にミカンを植えた人は困っていたらしい。

宮崎県日向市の市立幸脇(さいわき)小学校の運動場に約130本のミカンの苗木を植えたとして、県警日向署は6日、同市幸脇の無職、福田究(きわむ)容疑者(59)ら4人を威力業務妨害の疑いで逮捕したと発表した。調べに対し、福田容疑者は「自分の土地に植えて何が悪い」と話しているという。

 苗木を植えた土地について、日向市は「市の所有」としているが、登記上は、福田容疑者の亡くなった父親の名義となっている。

asahi.com より)


 登記簿に記載されていれば、いくら現況が校庭であっても、公法上は福田氏の土地である。なによりも、長年市は福田氏に固定資産税を課税してきたと言うではないか。これで威力業務妨害で逮捕されたらお気の毒である(それでも逮捕は免れないとは思うが)。


 現況と登記上のタテマエの使い分けができない人は地方公共団体には少なくないと聞く。固定資産税を掛けないとか、固定資産税を掛ける代わりに土地使用料を支払うとか、穏便なやり方はいくらでもあったろうに。これこそ、どげんかせんといかん案件ではないか。