玄天黄地

学生時代、箸にも棒にも掛からなかったアホの子が、やっと普通のアホになれるか?

珍しくアンカテに反対する

 普段はこっそり感心しながら読ませていただいているアンカテであるが、今日は珍しく反対してみる。


 マスター&トランザクション型DBと、それをベースにしている業務が時代遅れだという話には反対しない。しかし、時代遅れであることを証するための例示として twitterfacebook を引き合いに出すのは感心しない。そもそも twitter にはマスターという概念が最初からなかった。マスターがないから、人は自由に話し、話した中身は(覚えている人はいても)次第にトランザクション列の彼方に遠ざかっていくのだ。


 実は、twitter にもマスターはある。いや、マスターを欲している人が用意する。それは togetter である。トゥギャる、という動詞まであるこの行為は、マスターを欲している人が、自らは発言を控えて(その時間が持てなくて)せっせと直近の発言を集めているのだ。


 twitter は自分の立ち位置、絶対位置にこだわらなくて良いから流行する。本当に絶対位置がほしいならもっとちゃんとした場所で議論する。たとえば学会で。twitter は、学会の日の夜の懇親会のようなものだ。でたらめを言ってはならないし、他人を誹謗するのも良くないが、多少は秘密も話すし、気楽にざっくばらんに話しができる。そもそも、twitter の発言に、マスターを書き換えようとまでの意図はあるまい。ということはトランザクションですらないということだ。


 それでも、信頼できる人に誘われて以来、結構 twitter を楽しんでいる私ではあるが。