玄天黄地

学生時代、箸にも棒にも掛からなかったアホの子が、やっと普通のアホになれるか?

l'homme heureux

 昔に比べると、メンタルの波がある。仕事場で穴を空けるような不調に見舞われたことはないけれど、何も考えなくてもどんどん仕事が捗る日と、どうして今日はこんなにうまくいかないのだろうと考え込んでしまう日と、その落差は大きい。


 メンタルが低調の時は、自宅でも何もする気になれない。せいぜい、さんざんやり尽くした Age Of Empires Ⅱ で遊ぶ程度である(何年前のゲームや!)。コンピュータ3勢力を相手に、比較的狭めのマップで「難しい」でプレイすると、90分程度は適度の緊張下で楽しめる。必ず勝てるとは限らないところが良い。


 うまくいかない日は、敵勢力が優勢になって、キル・レシオは5:2くらいなのに、敵のユニット生産力が3倍以上になって次第に押されていく。味方の建物(特に、城と町の中心)は防衛力が高いので、それらの近くで戦っていればキル・レシオは更に向上するのだが、建物の周囲以外の地域を制圧されてしまった場合に遠投投石機を使われると終わりである。なので、遠投投石機が来ると消耗戦覚悟で歩兵の集団を突撃させる羽目になる。向こうの金が尽きるのが早いか、こちらの資源がなくなるか、といった勝負になる。


 いくら頑張っても光明が見いだせない場面とは、このような局面を言うのだと思うが、頑張っても結果のでない仕事、何時間読んでも理解できない書物というのもこういう場面に似ている。
 ただ、消耗戦で心を折らずに頑張っていると、あるところで急に敵の圧力が弱くなることがある。敵が行動限界点に達したわけである(大抵は、敵の資源が尽きている)。そこから後は押していけば自然に勝てる。将棋で言う並べ詰み状態である。


 思い返すと、昔の私はこういう場面での我慢が足りなかったと思われる。1ページの書物に2時間程度かけても理解できないと、大抵投げ出していた。だから、ものにならなかった分野が多いのだ。


 うまくいかない時は、頭の中に塩崎カナ(萩尾望都「ケーキケーキケーキ」のヒロイン)が出てきて、一生懸命叫ぶ;


 できるまで!


 できるまで!!


 できるまで!!!


  ・・・


 できない・・・・



 出来んのかい!(爆)